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林秀樹「放出しているのに伝わらない、平均スタートの考え方」

2018.02.11

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(148) 平均という考え方(2)

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。

前回から4回に分けて3/1(木)~3/2(金)実施の計数管理研修を基にして「計数の考え方」をお伝えしています。2回目の今回は「平均の考え方」の続きです。

先週の連載では「TYはその計算上『平均で考える』という部分で、現在の機種スペックでは指標的になじまない、誤った解釈が起こる可能性がある」というお話をお伝えしました。この「平均という指標の誤り」はTYに限らず、計数管理のさまざまな部分で起こり得ます。

例えばスタート値についてです。バラエティは別としてもある程度まとまった台数を抱える機種(海や北斗など)では、会話の中で往々にして「今日のスタート回転数は~」という表現を用います。まさに「平均値」です。もちろんこの場合の平均値は、スタート回転数の合計を台数で割ったような単純平均ではなく稼働を考慮した加重平均で計算されてはいますが、それがそのまま、その遊技機全体の回転数というわけではないです。

7台設置の機種があり、データが以下のようであったとします。
スタート4.90 通常時アウト2,000
スタート5.10 通常時アウト4,000
スタート5.10 通常時アウト4,000
スタート5.10 通常時アウト4,000
スタート5.20 通常時アウト5,000
スタート5.30 通常時アウト7,000
スタート5.40 通常時アウト8,000
この時のスタートは加重平均計算で約5.21回としてデータに表示されます(単純平均の5.16回ではないことに注意)。しかし(先週お伝えした考え方である)中央値は5.10回、最頻値も5.10回です。つまりほとんどの台では、その平均以下の回転数で遊技していることになります。このようにデータを見るときは中央値と最頻値も見てほしいと思います。そしてこれはBYやBAについても同様のことが言えます。

また、ある台が突出して高いスタート(例えば平均5.20回、一台だけが5.80回など)となっている場合、当然ながらその高いスタートの台で大きく出ることになります。そうなると大多数のお客様は満足できないのにデータ上はそれなりの放出をしたという結果になります。これではいくら放出しているといってもお客様には伝わりません。データは平均で考えるのではなく、必ず個別で(台別で)見てほしいと思います。

「計数管理」ではその指標のほとんどを平均値で考えます。これまでの機種スペックならばその考え方でも対応は可能でしたが、これからの時代に業績向上を目指すのであれば、より細かく、さらに別の見方での指標の読み取りをすることが求められます。ホールコンピュータで得られるデータをさらに自分独自に加工できるくらいの知識をつけてほしいと思います。


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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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