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林秀樹「どうして店舗視察は見て終わりになるのか」

2018.03.11

【日曜】ド底辺ホール復活プロジェクト
コンサルティングの現場より(152) 店舗視察について

皆さん、こんにちは。アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社の林です。3月も半ばとなり少し春らしい陽気も感じられるようになりました。この陽気のように業界全体にも暖かさが戻ってくるとよいのですが、残念ながら業界は厳しい冬の真っただ中、といった様相です。魅力的な新台が少なく、かといって既存設置機種だけでは現状維持が精いっぱいであり、遊技機頼みの営業ではなかなか業績を上げるための方策にも限界があります。

そこで、というわけでもありませんが、最近は販促(店内装飾)に改めて目を向けるお店も増えてきたと感じます。しかし自店の発想だけでは変化が出せないです。そのため他店視察でヒントを得ようと考えることになるのですが、視察に行って思うような着想を得るにはしっかりとした準備と振り返りが必要です。

先日、支援先のお店では「店内装飾の変更について」が議題となり、新しい発想を得るために他店視察をすることになりました。そこで私が、同一県内の販促関係で参考になるお店をいくつかピックアップして、後日視察に行ってもらうことになりました。

視察後の会議で報告会となったのですが、出てきた意見は以下のようなものです。
・稼働が良い
・きれい
・設備が良い
・立派
・豪華
・よく回している
・出ている
などなど、販促・装飾とは関係のない意見ばかりでした。この視察の失敗は、「明確なテーマの共有がなかったこと」です。視察店舗を決めたら後は順に回って「見るだけ」ではこのようになってしまいます。

このようにならないためには、例えば以下のようにテーマを決め、それを口頭ではなく紙(もしくはメールなど)でしっかりと伝えておかなければなりません。また事後に必ず報告書の提出を求めることも必要です。
例)
① 景品コーナーで参考になった点
② 店内装飾、販促物で参考になった点
③ 駐車場(エントランス等)の演出で参考になった点
④ 入口から店内の導線で気づいたこと
⑤ 接客動作、配置、人数等で気づいたこと
⑥ 遊技機配置について気づいたこと
⑦ その他

また、店舗視察と近い意味を持つものに「ストアコンパリゾン」というものがあります。これは主に「小売業において競合する店舗と自店の違いを把握するために、その店舗の特徴や動向を調べること」を指し、競合店を実際に見て違いを把握して、自店の業績アップを図ることを目的とするものです。

ストアコンパリゾンの場合は基本的に「良い部分だけを見て」自店に役立てるためのことであり、他店視察の場合は「ダメな部分」も感じることで反面教師的な役立て方をする場合もあるので、その意味で厳密にいえば違いますが、それでも「自店の業績アップのために」行うのですから同じような視点を持つことが必要です。単に見に行くだけでは何も得られないです。

「百聞は一見に如かず」と言います。他人の話を聞いたり業界誌の店舗紹介ページを読んだりするよりも実際に目で見た方が身につきやすいと思います。だからこそ、その機会を無駄にしないために準備と事後のまとめに時間を費やしてください。



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アミューズメントビジネスコンサルティング株式会社 代表取締役 林秀樹
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1972年生まれ、福井県出身。大学卒業後、遊技機販売商社勤務を経てパチンコホール企業へ。エリア統括部長、遊技機調整技術部長などを歴任したのち、株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所入社。2012年、40歳となったことを機に起業。細やかな調整技術と正確な計数管理力で、勘や経験に頼らない論理的なホール経営を提唱する。

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