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【金曜】藤崎敏郎「秘伝!守・破・離の三段階育成」

2015.07.04

※新刊「ムチャぶりで人を育てる23のコツ」がAmazonビジネス書ランキング1位!

※日曜日から金曜日に移動しました!

藤崎敏郎の人材育成セミナー

自立型人材育成のためには、上司のストロークがとても大切です。このストロークは、相手の成長レベルに合わせないと逆効果になるケースがあります。一つの事例ですが、部下に対して、「任せた。何かあった時は俺が責任取るから!」と言う上司がいたとします。これって良い自立型人材の育成法でしょうか。間違っているとは思いませんが、自立型人材育成のある段階ではふさわしくありません。

部下の成長状況を考えないとならないのです。「守、破、離」という言葉があります。もともとは茶道の言葉だそうです。これを私なりに説明すると、しっかりと基本に忠実に仕事をさせる「守」の段階、少し改善を始める「破」段階、自分の考えを出してオリジナリティー豊かに仕事をする「離」の段階、この三段階のどこに部下がいるかを考えて言葉を書けないとなりません。

「守」の段階の部下は、いわゆる箸の上げ下ろしまで徹底的に指導しなければなりません。だから、任せてはいけません。訓練の繰り返しで仕事の基本を体得できるようにするのです。スポーツの基本運動と同じです。テニスや卓球でフォームを固めるために素振りをするのと同じなのです。それができないで試合の場に立たせてはなりません。仕事も任せてはいけないのです。「任せた」と言う言葉が強いプレッシャーになって、会社を辞める部下が発生するケースもあります。

「破」の段階は自立的な行動を開始するタイミングです。このような部下には、「任せた。何かあったら俺が責任を取るから」と言う言葉は、とても嬉しいでしょう。上司の後押しがあるからと、自分の力を安心して発揮することができます。ただ、まだ、自分で責任を取る覚悟まではありません。

「離」の段階の部下には、「任せた。何かあったら俺が責任を取るから」と言うのは、逆効果です。嬉しくありません。心の中で、「私に責任を取らせてくださいよ。でないと本気になれません。それに、仕事をした本人が責任を取る覚悟がないと、いい仕事ができるはずはありませんよ」と思っています。だから、この言葉を上司に言われると、やる気がなくなるケースもあります。

この段階の部下には、仕事だけ“ムチャぶり”すれば、どんどん自分で責任を取る覚悟で仕事をしてくれます。多少の失敗があったとしても、その失敗を次の成功のステップに改善していってくれるのです。自分が責任を取る覚悟で仕事をするから成長できるのです。必死で考えるのです。自分で責任を取らない仕事に熱意が入るわけがありません。

今回の格言は、

「気安く、任せた!俺が責任を取る!とは言わない!」

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株式会社パートナーズリンク社長 藤崎敏郎

元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとし て独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修 講師と言われている。取得資格:キャリアコンサルタント、販売士1級、社労士、米国NLPマスタープラクショナルコース終了、トレーナーコーチ、メンタル ヘルスマネジメント2級、宝地図ナビゲーター、レイキティーチャー、エネルギーマスターなど

http://p-link.co.jp/index.html(ホームページには各誌の書いた原稿を掲載中)

 

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