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【日曜】藤崎敏郎「考えない人間は仕事ができない」

2014.12.22

藤崎敏郎の人材育成セミナー

第24回 「部下に自分で考える習慣を持たせる!」

研修で受講者から質問を受けることがあります。その質問の質(クオリティ)で、能力や人間力が分かります。例えば、研修で配布した資料を読み直せば分かるような質問をする受講者がいます。「読書の重要性を聞き忘れたので、もう一度説明をお願いします」、「あいさつをどうしてしないといけないのかを部下に指導するポイントをもう一度教えてください」などです。資料を配布して一度説明したことなので、このような質問が来るとがっかりします。社会人になりたての新入社員に多いのですが、資料を読めば書いてあることを質問してきます。おそらく、学生時代の習慣なのでしょう。自分の頭で考える時間を取る習慣がないのです。話を聞いて答えを覚えようとする習慣を身に付けている感じがします。だから、社員研修でも、すぐに答えを手っ取り早く聞こうとします。このような受講者は、仕事でも同様に自分で考えないまま上司に答えを聞いて行動するのです。それ以外の選択肢を持っていないのかもしれません。

社会人として心がけていないといけないことがあります。仕事での問題を解決できる答えは、自分で手探りしながら探すしかないということです。もちろん、最初に見つけた問題解決策はベストの答えではありません。順番で言うと、5番目くらいの解決策かもしれません。しかし、これは後からでないと分かりません。5番目の解決策を実行してみて考えると、4番目の解決策を思いつきます。そして、それも実行してみて3番目にたどり着き、2番目、1番目にたどり着くのです。しかし、自分で考える習慣の無い人は、他の人の1番だと思う解決策だけしか実行できません。それは、もしかしたら本当は、5番目の解決策かもしれません。何も考えない人は、それさえ気づかないままになります。そして、自分で考える習慣の無い人は、誰も担当したことがないような問題に遭遇した時に何も解決策を思いつきません。考える習慣がないからです。部下指導のポイントですが、考える習慣も新入社員の頃から教えることです。

ちなみに、経営者のほとんどが持っている自分自身に発する質問があります。①どうしたら、もっとうまくいくだろうか、②(ツイていないことがあったとしても)この結果は私に何を教えてくれたのだろうか、この二つの質問です。自分自身に、この質問をする習慣のある人は、仕事も人生のレベルも高い人です。まだ、この二つの質問の習慣を持っていない人は、これから持つと人間の幅が広がるでしょう。そして、既に持っている人へのアドバイスですが、この質問をしている人は少ないのです。この事実も認識しておきましょう。ある初級管理職研修でアンケートを取ったら、「どうしたら、もっとうまくいくだろうか」と考えながら仕事をする人は、10人中で1人しかいませんでした。

 今回の格言は、

「部下に自分で考える習慣を持たせる!」

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株式会社パートナーズリンク社長 藤崎敏郎

元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとし て独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修講師と言われている。取得資格:キャリアコンサルタント、販売士1級、社労士、米国NLPマスタープラクショナルコース終了、トレーナーコーチ、メンタルヘルスマネジメント2級

http://p-link.co.jp/index.html(ホームページには各誌の書いた原稿を掲載中)

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