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【日曜】藤崎敏郎「動かぬ部下の原因を探れ」

2014.12.08

藤崎敏郎の人材育成セミナー 第21回

上司の悩みの大きなものは、部下が指示したことを思った通りにやってくれないということです。例えば、次のような相談がありました。 「倉庫の整理整頓の指示を出したのですが、部下はやってくれません。聞いたら、部下は『一応したつもりなんですけれど…』と答えたのですが、全然できていないのです。このような部下は、どうしたらいいのでしょうか」。

部下が思った通りに動いてくれないのには必ず理由があります。その理由を見つけて指示を出し直さなければなりません。やり方を知らない、もっと良いやり方があると思っている、本当はやりたくない、上司に不満を持っている、などです。中でも、上司に不満を持っていることを直接に上司に言うことはできません。今回のようなケースでは、いきなり怒るのではなく、「何かやりにくい理由でもありますか?」と、まず、聞いてみましょう。理由を見つける質問をしなければならないのです。聞いてみたら、上司への反発ではなく、仕事のやり方を知らなかったというケースが多いものです。もしくは、上司の考える整理整頓の基準と部下の整理整頓の基準が違っているケースもあります。両方とも、仕事を手取り足取り教えるところから始めなければなりません。 そして、本当は上司に対する反発を持っている部下もいるかもしれません。その反発も二種類あります。一つは前向きな反発で、「もっといいやり方があるのにどうしてそのやり方をしないのだろう」という部下もいるのです。効率的なやり方があるのに、それをやらせてくれない上司に対する反発を持っている部下がいるのです。そのような部下には、優しく「何か、もっといいやり方がありませんか?」と聞いてみましょう。すると、いいやり方を答えてくれるはずです。 もう一つの反発は、どのようなことでも否定する反発です。これがもっとも厄介です。仕事の能力がないのに反発して、自分の意見を主張することを美徳だと思っている部下がいます。また、反発することによって、自分の存在を示すタイプの部下もいます。そのような部下でも、指導して動かすのが上司の仕事です。理由をしっかりと聞いてみましょう。すると解決策が見つかるケースがあります。

ところで、今回の事例を研修のケーススタディーとして使うことがあります。「どうして上司が指示命令したことを自分たちはやろうとしなかったのか」という事例です。これで、グループで意見を出すと良い研修になります。その時の意見で一番多いのは、やり方を知らなかった。その次に多いのは仕事の基準が上司と部下で違っていた。そして、その次に、正直に上司が嫌いだからというものが出てくるケースがほとんどです。上司としてどのようなことをやらないとならないのか実感できる研修になります。

今回の格言は、 「部下が動かない理由を聞いてみよう」

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株式会社パートナーズリンク社長 藤崎敏郎

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元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとし て独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1人事コン サルタントと言われている。取得資格:キャリアコンサルタント、販売士1級、社労士、米国NLPマスタープラクショナルコース終了、トレーナーコーチ、メ ンタルヘルスマネジメント2級

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