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【日曜】藤崎敏郎「ピグマリオン効果とメラビアンの法則」

2014.11.17

藤崎敏郎の人材育成セミナー第19回

第19回「ピグマリオン効果で部下のやる気を引き出そう!」

「ピグマリオン効果」って知ってますか。

アメリカのローゼンタールとジャルコブソンは、こんな実験をしてみました。あるテストを「ハーバード式学習能力予測検査」と称して小学生に実施しました。そのテスト結果と関係なく(でたらめに)クラスの20%の生徒を「学習能力が高く成績が伸びると予想される」と教師に告げたのです。そして、半年後再び同じテストをして見ると「伸びる」と告げられた生徒は言われなかった生徒より知能指数が実際に伸びていたのです。教師が期待を持って接していたら本当に伸びた例です。このように、教える人の期待により生徒が伸びる現象を「ピグマリオン効果」といいます。

ピグマリオン効果は、部下指導には欠かせない考え方です。教える人の思いが伝わるからです。部下の成長を信じて教えること。潜在能力を信じて教えることです。逆に、教えても仕方がない、教えても分からないだろうと思いながら教えていると、そのような思いは相手に伝わるのです。また、無意識に表情や態度、アイコンタクトに出てしまっているのです。

「メラビアンの法則」も理解しておきましょう。これは言語の情報よりも、アイコンタクト、表情、身振り、手振り、触れ合い、物理的距離が大きく影響していて、これらの非言語情報が全ての情報の55%を占めているというものです。この法則は、非言語情報が如何に重要かを示しています。例えば、メールによるコミュニケーションは非言語情報がつかめないので、トラブルが発生しやすいのです。それに比べて、直接に会ってのやり取りは、非言語情報が伝わってくるのでコミュニケーションのミスが少なくなります。部下指導では、期待していない部下に対する無意識の非言語情報を発信しているケースがあるので、注意しなければなりません、対策は一つしかありません。どのような部下に対しても「世界で一番大切な人と思って接すること」です。すると、プラスの非言語情報が相手に伝わります。メラビアン自身は、現実には、このようなことは言っていないという説もありますが、コミュニケーションにおいて言語情報以外の重要性については異論がないでしょう。

ところで、次のような質問が研修の受講者からありました。「部下が話をするのが下手です。何か上手にできる方法はありませんか。」

話しの仕方で、すぐに役立つコツを一つ教えます。それは、ポイントを絞って話す「第1に○○、第2に○○」の論理化の技術です。例えば、次のように話すのです。「私が教えてもらって学んだことは二つあります。一つ目は○○です。二つ目は□□です。最初に一つ目の○○について話しをします。(この後、内容を話すのです)次に二つ目の□□について話しをします。(この後、内容を話すのです)」という順序で話しをすると、とても分かりやすくなります。そして、部下に何かを教えたらこの論理化の技術で学んだことを説明させると振り返りができるので、学びの効果が大きくなります。

今回の格言は、

「ピグマリオン効果で部下のやる気を引き出そう!」

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株式会社パートナーズリンク社長 藤崎敏郎

http://p-link.co.jp/index.html

元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとし て独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1人事コン サルタントと言われている。取得資格:キャリアコンサルタント、販売士1級、社労士、米国NLPマスタープラクショナルコース終了、トレーナーコーチ、メ ンタルヘルスマネジメント2級

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