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【日曜】藤崎敏郎「コミュニケーションとは何か」

2014.12.15

藤崎敏郎の人材育成セミナー

第23回 「聞いていないという人がいたら、それは伝える人の責任」

コミュニケーションの第一原則は、「朝、上司が言ったことが、昼には全社員に漏れなく伝わり実行されている。昨日の社員の体験が、今日の会社の方針や決定に正しく反映されている」です。言うべきことをすぐに言わない、伝えるべきことを勝手に後回しにする。この行為は集団としての足並みを乱します。すると、知らないうちに事態がどんどん悪化していきます。私は、このことをセブン&アイグループの鈴木敏文会長から指導を受けました。朝に売場の変更の連絡が来たら、夕方までには売場の変更が終わっているのが当たり前の会社でした。このような変化に対応できるのが常識でした。

第二原則は、「相手が聞いていないと言えば、それは伝えていないことになる。相手が間違った理解をしていれば、それはうそを教えたことになる」です。口頭によるコミュニケーションは、ともすれば行き違いを生みます。伝える方は、無意識に間違ったことを言うことがあります。聞く側も適当に聞いていたりすると、勝手に思い込む場合もあります。“言った、聞いていない”の水かけ論を防ぐには、言ったほうが確認をする習慣を持つことです。現場ではこの水かけ論がとても頻繁に起こっています。責任は伝える方にあると思って行動すると聞いた・聞いていないという問題は防げるものです。

それから、上司と部下との仕事のコミュニケーションで大切なのは報告です。その報告の原則ですが、“報告は上司から求められる前に自分から実行する”というものがあります。報告は仕事の付録ではありません。実際の仕事そのものと同等か、あるいは、それ以上に重要な任務なのです。仕事は終了報告があって初めて完了します。上司は、報告がなかったら、その仕事は続行中と判断します。じりじりとしながら「まだか、まだか」と報告を待っています。上司の信頼を得るためにも報告をきちんとする習慣を持ちましょう。

それから、私は報告の中でも中間報告が一番大切な報告だと思っています。終了するまで報告はいらないと勘違いをしてはいけません。上司は、部下に任せた仕事の進捗状況を常に正しく把握しておきたいのです。上司から求められなくても、自分から中間報告をする社員になりましょう。まず、仕事に着手したときに中間報告の第一段階の報告として、「今、手をつけました」という中間報告をしましょう。ある社長が部下の報告がないと怒っていました。社長がないと怒っている報告の種類の大半は、業務終了報告でなく中間報告です。指示・命令した仕事に着手したのか、どれくらい進んでいるのか、問題点がないのかを報告して欲しいのです。例えば、仕事に着手したという中間報告があれば、社長は“私の言ったことに着手してくれている”と安心できるのです。また、業務の途中での中間報告があれば、予期しないこと起こったとしても改善のアドバイスもできます。そういう意味で、社長にとっては中間報告が一番大切な報告なのです。

今回の格言は、

「聞いていないという人がいたら、それは伝える人の責任!」

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株式会社パートナーズリンク社長 藤崎敏郎 http://p-link.co.jp/index.html(ホームページには各誌の書いた原稿を掲載しています。人材育成の参考になります)

元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとして独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修講師と言われている。

取得資格:キャリアコンサルタント、販売士1級、社労士、米国NLPマスタープラクショナルコース終了、トレーナーコーチ、メンタルヘルスマネジメント2級

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