三木流「NINJA GAIDEN(七匠)」の評価は?

2016.01.15 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

今回で83回目の連載になりました。フィールズの自社メーカー七匠からスロット第2弾「NINJA GAIDEN」が登場。前作ベルセルクに続く本機は導入する価値があるのか試打してきました。

<ボーナス>
ボーナス非搭載のAT特化タイプ

<ボーナス確率>
■AT初当たり確率
設定①:1/475
設定②:1/456
設定③:1/437
設定④:1/393
設定⑤:1/342
設定⑥:1/317

■出玉率
設定①:97.4%
設定②:98.8%
設定③:99.8%
設定④:103.8%
設定⑤:107.8%
設定⑥:111.2%

<通常時>
ベース:47G/50枚
コイン単価:2.73円(設定①)
天井:999GでAT当選

■冥府魔道ゾーン(自力高確)
AT期待度30%

■焦炎落城MODE(前兆ステージ)
鬼武者の百鬼モードに相当

■刀剣の墓標(前兆ステージ)
鬼武者の千鬼モードに相当

■幻心決戦(直当たり演出)
AT期待度50%

<AT>
純増3.0枚/G
G数上乗せ×継続率タイプ

■超忍道(通常AT)
1セット30G
最低継続率50%~
最大15セット完走時はGIANT CRUSHに突入。
10セット以降は継続率80%固定

■GIANT CRUSH(0G連上乗せ)
0G連上乗せ、毎回+50G
AT初当たりの青7揃い時にも突入

■NINJAボーナス(上乗せ超高確率)
AT中のBAR揃いで突入する上乗せ超高確率ゾーン
ベル以外の全役でG数上乗せ

■女乱舞(G数上乗せ特化ゾーン)
毎G上乗せ、4G継続
MAX75%でループ

■ロングフリーズ(0G連上乗せ)
毎回+100Gの0G連上乗せ
最低300G保障

<感想>
筐体は全面液晶のドーナツビジョンタイプで、下パネルも液晶になっている豪華なもので見栄えはします。ゲームコンテンツなので液晶演出も美麗で、クオリティも高いものでした。見た目の雰囲気はロデオの鬼武者シリーズに似ており、ゲーム性も意識して作られています。

スペックは高ベース高純増3.0枚のATタイプ。このタイプにしては珍しく天井が999Gと浅く、2万1000円で天井に到達できます。通常の初当たりは非常に重く設定①で1/475。設定①の初当たりは北斗強敵が1/433、ルパン三世が1/526、サミーの鬼武者が1/440なので高ベース高純増タイプとしては並の数値といえます。AT終了後の通常時は高確率ゾーンなど止めにくい仕様にはなっていないので、次の初当たりの重さを想像すると即止めが多くなりそうなスペックです。

 ゲーム性は鬼武者再臨に似ています。ATの基本はループでの連チャン。G数上乗せ特化ゾーンが3種類ありますが、突入率は合算で1/1500と低く、1セット30GのATが2~3連で終了することが多くなるパターンでしょうか。10セット目以降の継続率が80%に固定され、15セット完走で上乗せ特化ゾーンに突入する仕組みは面白く評価できます。上乗せ特化ゾーンの威力は強く、そこに突入したお客様だけが勝てるゲーム性なので勝率は悪くなり、辛い印象を受けそうです。

演出もゲーム性も鬼武者に似ていて、馴染みがあるので打ちやすい新台ですが、コンテンツ力は並で、メーカーに対する期待値も低いので集客には期待できません。直近のサミーの鬼武者でさえ集客力がイマイチだったので、本機は冷静に判断したい新台です。

販売台数は1万台予定。

2月はまだ他に、サミー、山佐、平和から新台が登場しそうなのでそちらも気になるところです。

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三木貴鎬

1972 年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独 立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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