【金曜】東上野グルメ 観光地価格のガッカリ月見蕎麦

2015.04.24 / 連載

復活! 東上野グルメ第21回 竹若 上野アトレ店

おはようございます。辛口コメントが信条の編集部黒幕でございます。いや〜、色々あります。サラリーマンですから。会社が「右」といえば、社員が「左」というわけにはいかんのです。まあ、そんな会社にしているのは社員一人ひとりでもあるのですが……。というわけで、いちサラリーマンなので、言いたいことをグッと抑えて、奥歯をグッと噛み締めて、「蕎麦でも食うか」と上野駅アトレの「竹若」に向かったのでございます。

「坂下口」を出てすぐ左にある「竹若」。いつもはその隣のラーメン屋に行ってしまうので、意外にも初。14時過ぎの入店で、席数30そこそこなのに客はほとんどおりませんでした。よぎる不安。「こんな好立地なのに、昼過ぎとはいえ、客がいない。大丈夫なのか・・」。

客がいない理由が分かったのは、メニューをみたときでございます。もり蕎麦が720円。ほとんどの蕎麦は1000円超で、天ぷら蕎麦は1480円!? 早稲田の老舗名店「金城庵」よりも2割高いのです。神田にあった「藪蕎麦」なみ。しかし店内は名店の雰囲気はない、プラスチックと化学塗料の安っちい内装。

まさに、観光地価格。観光客の弱みにつけ込んだ、そして観光客がガッカリさせ、そして「観光地だから仕方ないか」と渋々入店するかどうか迷わせる、悪しき観光地商売の典型だったのでございます。蕎麦にごはんものをトッピングし、デザートでも食べようものなら1人あたり2500円コースの店だったのでございます。

入店してしまったからには何か注文せねばならず、「お月見とろろ蕎麦」(960円)の大盛り(100円)を注文させていただきました。蕎麦で1000円超え。名店の価格でございます。メニュー表には「ご注文をいただいてから製麺します」の一文がありましたが、待ち時間は普通の蕎麦屋と同じ。「製麺」とは麺を茹でることなのでしょうか。

待つこと数分。出てきた「お月見とろろ蕎麦」はそれなり。感動するほど美味いものでもなく、割高感は強まるばかりでございました。「小諸そば」で300円くらいの冷やしたぬき蕎麦でも食ったほうがよほどコストパフォーマンスは高いと思った次第でございます。

観光客狙いの悪どい価格設定。日本有数の乗降客数をほこる上野駅構内「アトレ」にありながら、昼過ぎにガラガラの理由はそれなのでございました。嗤

竹若 上野アトレ点:食べログ3.22(マイナス1点)

営業時間

11:00~23:00(LO 22:30)

ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業

文・写真/黒幕

 

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