【金曜】東上野グルメ 死臭ただよう高齢者専門店……

2015.02.13 / 連載

復活! 東上野グルメ第11回 かよひ路上野店

お疲れさまでございます。仕事は増える、人は減る、給料は増えないと不条理の嵐に呆然と立ち尽くしている編集部・黒幕でございます。あとは線路に飛び込んで、いろんな人に迷惑をかけて自殺でもしようかなと思って上野駅に行ったところ、パンダ口の横になんだか美味しそうな定食屋があるので入ってみました。三途の川を渡るにも体力がいると聞きますし‥‥。

ということで、今回紹介するのは巨大なパンダ(推定5メートルくらい?)が目印の上野駅パンダ口脇にある「かよひ路上野店」でございます。

店内は「ザ・居酒屋」の佇まいで、客層はジジイとババアばかり。お店に入ると加齢臭と線香臭さが鼻をくすぐります、というのは冗談ですが、とにかく(後期)高齢者率99%!! みんな棺桶に片足突っ込んでおりまして、類は友を呼ぶといいますか、死に急いでいた私が入るべくして入った地獄の一丁目だったわけでございます。

とりあえず、「日替わり定食」(700円税込)を注文。「700円は三途の川の渡り賃だが、5分以内に来ないと死ぬぞ!」と思っていたら、5分ほどで料理が来てしまいました(残念!)。目の前には、フライ、フライ、フライ。最初のフライは白身魚、次にアジフライ、最後にカキフライです。「昼間っからこんな油っこいのは、さすがにな‥‥」と思いつつも、「どうせ死ぬんだし、別にいいか」と持ち直して一口食べてみると、サクッとした食感のあとに、ジューシーなお魚。「う、う、う、美味し!」。いい意味で期待を裏切ってくれました。きっと、ジジイとババアもそれを分って蝟集してきたのでしょう。駅近くの飲食店は立地の恩恵だけで、味はクソとミソを混ぜて‥‥みたいな店が多い傾向にありますが、「かよひ路」のランチに関しては当てはまらないようでございます。

ただ、メシと味噌汁は普通でした。ブランド米ではなく標準米(アホみたいに安い外食産業ご用達の米)と、ハナマサあたりで1キロ100円くらいの化学味噌でつくった味噌汁だと思われます。外の定食屋でよく食べるやつ。可もなく不可もなくなアレ。あと、客層がやっぱりジジイとババアばかりだったので、「死期」を感じた人が行くところなのかなと思ったりもしました。

まあ、「もう一回行くか」と聞かれたら多分行くことはなく、「知り合いにおすすめできるか」と聞かれても、決しておすすめはしませんが、フライは美味しいお店でございました。

 

かよひ路上野店:食べログ3.19(東上野なのに妥当な点数!)

東京都台東区上野7-1-1 JR上野駅構内

[平日]11:00~14:00(ランチは平日のみ) / 17:00~23:15
[土・日・祝]11:00~21:00

ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業

文・写真/編集部黒幕

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