【金曜】藤崎敏郎「〝伝える〟と〝伝わる〟の劇的な差」

2015.08.14 / 連載

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部下指導をしたときの確認で、「分かりましたか」と聞く上司がいます。そして、「はい」という返事をもらって満足して、次の指導に入るケースがほとんどです。 上司から「分かりましたか」と聞かれて、「分かりません」と応える部下はいません。いたとしたら、上司が嫌いで反発している部下です。通常は、分かっていなくても「分かりました」と応えます。だから、部下指導で、「分かりましたか」と聞く上司の方が間違っています。カラ返事の「ハイ」をもらっても指導したことになりません。正しいやり方は、部下の表情や態度を観察して分かったかどうか判断することです。観察して、分かっていないと感じたら、上司の方から質問して、教えたことの確認をすることです。 「伝わる」と「伝える」の差ってことかもしれません。自分の思っていることが、「伝わる」には相手を意識して、相手を主役にしたコミュニケーションを取らないとなりません。「伝える」は、自分を中心にしたコミュニケーションです。 部下指導のケースでは、伝わるコミュニケーションをしなければなりません。伝えるコミュニケーションだと、部下が不在の教え方になります。そのような指導をしている上司かどうかが分かるセリフがあります。経営者に対して、部下の仕事ぶりについてうまく行っていない時に次のように話す上司です。「私は教えたんですが、教えたことが出来ないんですよ」こう言う上司は、部下に対して自分中心の伝えるコミュニケーションをしています。伝わるコミュニケ―ションではありません。(そもそも、部下育成を自分の責任とも思っていないケースもあります) これが分かっていなくて、部下のやる気を引き出せない上司の下にいる部下は、育って いきません。それどころか、一方的に話す上司の下でやる気をなくしてしまいます。そして、ある時に会社を辞めると申し出るのです。 どんな部下も教えた方次第で成長できます。成長できない部下はいません。指導能力が低くて部下を成長させることができない指導者(上司)がいるだけなのかもしれません。

今回の格言は、 「“伝える”でなく、“伝わる”教え方をしよう!」

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株式会社パートナーズリンク社長 藤崎敏郎

元セブン&アイグループの本社スタッフ。その後パチンコチェーン店に入社。機械担当部長、営業部長として勤務する。その後、人事コンサルタントとし て独立。社員研修と人事コンサルティングで日本各地を飛び回っている。これまでに教えた受講者は10万人以上。業界誌にも複数連載し、ナンバー1社員研修 講師と言われている。取得資格:キャリアコンサルタント、販売士1級、社労士、米国NLPマスタープラクショナルコース終了、トレーナーコーチ、メンタル ヘルスマネジメント2級、宝地図ナビゲーター、レイキティーチャー、エネルギーマスターなど

http://p-link.co.jp/index.html(ホームページには各誌の書いた原稿を掲載中)

藤崎, 金曜